2023年度 神奈川県内公立高校入試 各教科 感想

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今年の神奈川県公立入試の英語問題は、グローバル化に伴い英語力を持った人材の育成が求められる背景から、社会的なテーマや推論力を必要とする問題が多く含まれ、文法に関しては幅広く出題された。例年よりも易しめの問題が多かったが、一部の問題で単語の意味を推測する必要があり、受験生の英語力のバラつきが出る可能性がありました。

 

 

 

数学は、数学的思考力や応用力を問う問題を中心に出題し、論理的な解決能力を評価することが狙いでした。確率の問題に関しては例年よりも解きやすく、全体としては簡単な問題と難しい問題を組み合わせることで、得点差がつきにくいものとなってました。

 

 

国語は、幅広いジャンルの文章を用いて、読解力や文章理解力を問うことが意図されていたようです。また、文学作品の理解に必要な背景知識や語彙力を問う問題や複数の文章を照らし合わせた推理力を問う問題も出されました。文章の読解や言葉の意味、古文や論説文の理解などに焦点を当てたものもありました。問題の難易度はやや低めで、例年よりも古文の問題が解きやすいように感じられました。

 

 

理科は、自然現象や実験結果に関する基礎的な知識から応用的な問題まで幅広い問題が出題されました。物理や化学の問題は計算問題が含まれ、数学力が求められる傾向があります。生物の問題には、生命現象や環境問題などが出題され、現代社会における生物の役割について問われることもあります。全体的に、科学的思考力や実験の設計力を問う問題が多く出題されています。問題文や誘導は丁寧で、解き方も分かりやすいですが、中には計算が複雑な問題もあるため、時間配分に注意する必要があります。しかし、全体的には問題が難しいというよりも、正しい知識と理解があれば解くことができる問題が多いといえます。過去問や問題集を通して、基礎的な知識を身につけることが重要です。また、実験の結果や図表を読み取る力も重要であり、繰り返し練習することが必要です。

 

 

社会は、社会問題や現象を研究し、解明し、独自の意見を持つ能力を身につけさせたい意図もありそうですが、基本的には暗記中心・資料の読み取りですう。今年の傾向としては、複数の情報源を利用して問題を解決する問題も出題されました。また、歴史に関する問題では、明治維新150年に合わせたものが多く出題されたようです。

 

 

 

以上のように、今年の神奈川県公立入試の問題には、各科目でそれぞれ特徴がありました。英語や国語の問題は、全体的に易しめであった反面、数学や理科の問題には難易度の差があったように感じます。

現中学二年生は早めに過去問を見て準備できると良いですね。

共通選抜における学力検査問題は

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/gakuryokukensa/mondai.html