小学生は日記を書けば国語力が上がる!

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理数系中心の教室ですが、中学受験の国語の授業も行っています。その国語の授業の中で、生徒に書いてきてもらった日記を元に、その内容について休憩の際の雑談として話をするようにしています。


自分で言いたい事と日記に書かれている事は、多少ずれているという事はよくあることです。相手にこのようなことを伝えるをならば、こういうことがいいよなどと簡単なアドバイスをしています。


私が小学校の時は、学校の宿題で日記があることがほとんどでした。担任の先生がそれを見てくれてコメントを書いて返却してくれていましたが、クラス40人分の日記を見るのはもうすごく負担だと思います。今だからこそわかるのですが、よくやってくれていたなぁとありがたい気持ちです。


日記は間違いなく小学生の国語力向上に生きてきます。ただどのように子供たちに取り組ませるかによって効果は変わってくると思います。

1.日記を書くメリットは?

記憶力の向上

日々のことを文字に残すことにより、覚えやすくなり、記憶力を高めることができます。自分の感想や考えを文章にまとめることで、自分自身の考えを整理することができます。また見返したりすることで、その時の経験を思い出し記憶を長期的に保つことができます。

相手に伝える力が上がる

はじめは自分の書きたいことを書いてもらって構わないのですが、どのようなことを伝えたいのか分かる文章にしなければいけません。
どうしても自分の書きたいことだけを書いてしまうのですが、このようなことを感じたんだ、思ったんだということをつけるだけでも良い文章になります。

接続詞の使い方が上手くなる

短い文章の中にも、
しかし
けれども
すると
だから
つまり
などの接続詞が使えてくると、文章の質はさらに良くなります。自分で接続詞が使えると言うことは、中学受験でよく問われる接続詞の穴埋めの問題にも強くなります。

過去の記録を残す

あの時、あの時期こういうことをしていたと後から振り返ることができます。以前にはこう考えていたけど、今ではこう考えているという考え方の変化も見ることができるでしょう。

2.意識するのは5W1H


よく言われるのはやはりFive Ws
英語の授業でよく言われる5W1Hですよね
まずはよく出てくるパターンはこういうものだよと説明してあげましよう。

いつ

今日?昨日??1週間前?

どこで

学校で?家で?出かけた先で?習い事のとき?

誰が

自分が?友達と一緒に?お兄ちゃんお姉ちゃんが?お父さんお母さんが?家族で?

何を

遊んだ?家で本を読んだ?勉強した?

なぜ

時間があったので?やってみたかったので?お母さんに言われたので?

どのように

ですよね。
これを組み合わせるだけで、最低限伝わる文章になりますよね。
今日学校での昼休みに、時間があったので友達と鬼ごっこをして遊びました。


大人になってからも、相手に説明するときにはこのようなことを説明しなければいけません。その練習にはうってつけです。


ここで一言でもいいので、

自分の感想を入れよう

と伝えていきましょう
嬉しい?楽しい?つまらない?どういうことを思った?感じたことを素直に出せば良いのです。
正解も不正解も無いのだから。

起きた出来事は小学生でも書くことができます。ただ自分の思ったこと、感じたことを書き出すと言うのはやはり難しいようです。この部分を少しずつ少しずつ増やしていくようにさせていきましょう。 

Googleで
日記 小学生 PDF
で検索すると、様々なフォーマットの用紙が出てきますので、いろいろ試してみると良いかもしれません。

3.添削をしてあげる


やはり誰かが添削をしてあげないと、起きたことをただ書いている記録になってしまいます。

私は国語の授業の一環として日記を書いてもらうようにしているので、書いてきた日記をもとに子供にインタビューをするような感じで書いた日記の事について聞いています。

そこで、
この文章はちょっと長すぎるので一旦途中で切ると良いよ 
とか、
伝えたいことがあまりわからないのでこれはどういうことなの?
あ、こういう意味かぁ、じゃあこういう言い方もあるよ。
等とアドバイスをします。

4.デメリットはないの?

いいことだらけの日記なのですが、日記にもデメリットが多少あるかと思います。そこで思いつくデメリットとしては、

その添削を誰がしてあげる?

中学生位ですと自由に書かせても良いのですが、小学生のうちはやはり誰かに見てもらった方が良いかと思います。その誰かですが、1番はやはり親御さんが書いた日記をもとに話を聞いてあげて、アドバイスをしてあげるのが良いでしょう。

意外に時間がかかる

書くことがなく迷っていると、意外に時間がかかってしまいます。そのような時は無理に書くのではなく、かける内容がある時に書けばいいよと声をかけてあげると良いと思います。
2日に1回程度から始めても良いかもしれません。

5.何に書く?

オススメなのはこの日記帳です

小学生の生活日記 2023年1月始まり


量を書く分には物足りないですが、1日5、6行のスペースがあり、1月から365日分のスペースがあり、1年分書くことができます。毎日書くことで文章力は間違いなく向上します。例えば3年続けて書いたにしても3冊合わせての厚さ2センチ程度ですし、保存もしやすい良いサイズだと思います。

毎月の終わりにあるちょっとしたコラムにも小学生の興味を引くようなものが書いてあります。メリットの方が大きいかと思いますので、小学生のお子さんをお持ちの方は毎日でなくても2日に1回などと書かせてみてははいかがですか?私は小学生の国語の授業の一環で、日記を書くようにさせています。